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高校教員の労働環境はブラック企業より悪い!その6つの理由を経験者が完全解説

高校教員を目指しているけど、労働環境の悪いニュースが多く、本当に就職していいか悩んでいませんか?

正直そのままの状態で高校教員になったとしても、労働環境を理由に退職してしまう可能性がありますよ。

でも安心してください。

高校教員に就職する前に、高校教員経験者のKINがあなたに働いていた時の労働環境をすべてお伝えします。

はっきり言えば、ブラック企業の中でも最上位クラスのブラック企業が教員の世界。

結論

・お昼休憩はまともにとることができない

・定時に帰ることはまずできない

・休日出勤は当たり前。プライベートなし

・有休は取得困難。とれて数日

・残業代はみんな一律支給

・経験したことない部活動の顧問をやらされる

この記事を読めば、内情がよくわかります。

それでも高校教員として働きたいと強い思いがあれば辞めることはないでしょう。

高校教員の労働環境は、ブラック企業と同じ6つの理由とは

労働環境がブラックな理由①.お昼休憩はあるようでない(まともにとった記憶がない)

高校教員の労働環境はブラック企業と同じ!その6つの理由を経験者が完全解説

高校だけではなく、すべての教員に当てはまります。お昼休憩を、まともに取れることは、まずありません。

なぜなら、お昼休憩だろうが、何だろうが生徒が必ず訪ねてくるからです。

例えば、宿題を出していない生徒を呼び出したり、部活動の選手を読んで話をしたり、委員会活動をやったり休憩時間中にやらないといけないことがかなりあります。

これは民間企業ではありえないことです。

民間企業でも、休憩時間に仕事が入ることがあると思いますが別でしっかり休憩をとることが出来ます。

しかし教員の場合、授業や資料作成などで休憩する暇はありません。

教員の世界へ入るのであれば、お昼休憩がまともにとれないことを頭に入れて就職してください。

教員はお昼休憩がまともにとれないことに対して、就職して文句を言わないように。文句を言ったところで何も解決しませんよ。

労働環境がブラックな理由②.定時で帰ることは月に1回あればいい。

高校教員の労働環境はブラック企業と同じ!その6つの理由を経験者が完全解説

高校教員の世界で定時という概念はありません。

なぜなら、ほぼ100%の確率で部活動を持たされ、定時を超えて部活動をするからです。これに拒否権はほぼありません。

中には、部活動反対運動を起こして一部の教員が部活動をしていませんが、それは一部教員だけです。

なぜ拒否権がないかというと、正確には拒否してもいいんです。

しかし現実問題、部活動は強制的にやらされています。断れる勇気があればいいですが、ほとんどの人が拒否することができません。

なぜなら、部活動はみんな顧問をやるものと昔から言われてきたからです。

特に部活動のために生きている教員などからの圧力は半端ないですよ。

正直、部活動の顧問をしていなかったら、何を言われるかわかりません。実際私自身野球部の監督をしていた時に、かなり言われました。

私はもちろん顧問をしていましたが、他の部活と比べ休みを多くしていました。

それに対して、「今日も休み?野球部はやる気ないね~」と言われることは日常茶飯事。

他の教員に対しても、「あの先生全く部活に顔出さないしほんといらんわ~」など、相当影で言われます。

これが、「私は部活動をしません」と新人教員が言ったらどうなると思いますか。

想像しただけ怖いです。

このように、部活動は強制的にやらされ、定時から部活動はスタート。帰れるのは早くて7時前後です。(学校によって違う)

教員の世界に定時という概念はないことを理解しておいてくださいね。世間の常識は通用しません。

労働環境がブラックな理由③.休日出勤は当たり前(休みはないと考えるべき)

高校教員の労働環境はブラック企業と同じ!その6つの理由を経験者が完全解説

これも部活動絡みですが、休日に部活動をするのは当たり前です。

なぜなら、それが高校業界では当たり前の習慣だからです。

毎週強豪部活なら、土日がつぶれ、祝日も部活動に出てこないといけません。しかも手当は何時間しても、「3000円」程度。

やらないという選択もありますが、基本それは無理ですね。特に体育系の顧問であれば、学校が許しても保護者が許しません。

私自身、極力週1回1日オフを作ってあげたいと思い、日曜日は休みにしていました。

しかし、保護者から「家にいてもゴロゴロしているだけだから、先生!部活してよ」と言われた経験があります。

「いやいや、教員をなんだとおもってんの?」と当時は本当にむかつきましたね。

日本の教育では部活動は教員が当たり前にするのもだと思われています。

保護者も同様に部活動をやるのが当たり前だと思っています。

なので、教員をやるうえでプライベートはないと思って就職した方が良いと思います。

プライベートがあると思って就職したら、確実に辞める結果になりますよ。

労働環境がブラックな理由④.有給休暇は基本取れない。(とれて数日)

高校教員の労働環境はブラック企業と同じ!その6つの理由を経験者が完全解説

有休はとれて、年間3日~4日程度ですかね。

私自身も、頑張って4日が最高です。

まず有休はかなりとりづらい環境だということを理解してください。

なぜなら、生徒が学校に通ってくる時期は授業があるので、まず休めません。

休めるとしたら、夏休み、冬休み、春休みぐらい。ただ、進学校の場合はその期間ほぼ毎日生徒が登校してきます。

部活動が強い学校の場合は、ほぼ毎日部活動があります。

結果、有給休暇をとることは難しくなります。

稀に、すべての有給休暇を取得する教員を見かけることがありますが、その先生たちは教員は仕事と割り切ってやっています。私はこの日は何があっても休みますスタンス。

ただ理解してほしいのが、有給休暇は労働者の権利なので休みのはいいことです。有給休暇をすべて取得する先生が悪いわけではありません。

現実に、有給休暇を取得するのが教員の世界ではあまりよく思われないだけなんです。

正直かなり労働環境は酷な世界ですよ。

労働環境がブラックな理由⑤.残業手当はみんな仲良し一律支給

高校教員の労働環境はブラック企業と同じ!その6つの理由を経験者が完全解説

平日の残業代は一律給料の4%。

何十時間やろうと、1万円程度です。しかも、全く残業もしていない教員と同じなんです。

納得いかないですよね。

それが教員の世界です。

この制度は、かなり昔に作られた制度です。下記が内容。

昭和41年度 文部省が実施した「教員勤務状況調査」の結果

<超過勤務時間>

・小学校1時間20分
・中学校2時間30分
・平均 1時間48分

1週間平均の超過勤務時間が年間44週にわたって行われた場合の超過勤務手当に要する金額が、超過勤務手当算定の基礎となる給与に対し、約4パーセントに相当。

早くこの条文を変えるべきだと思いますが、変更できないわけがあるんですよ。

それは、教員に残業代をまともに払うと莫大な税金を投入しないと行けなくなるからです。

ちなみに私が毎月平日だけで約60時間程度していました。これを基本給料20万円で計算してみます。

60時間×1562円(時給×1.25)=9万3750円

新人でも、ほぼこれぐらいの残業代が支払われないといけません。

実際は20万円の基本給の4%なので、8000円を支給されます。

これを見て、すべての教員に残業代を支払うことができるかと考えた場合、出来ませんよね。

これが残業代を出せない理由なんです。どれだけ、残業代をだせ!といっても、出せないとしか言えないんです。

ブラック企業そのものですよね。正直教員はお金ではないですが、さすがにこの内容はひどすぎですよね。

労働環境がブラックな理由⑥.経験してなくても部活動は絶対しようね。

高校教員の労働環境はブラック企業と同じ!その6つの理由を経験者が完全解説

部活動の経験がない教員が、指導者として顧問になることはよくあることです。

なぜなら、教えられる教員が限られているからです。特に若い教員に無理やらせることが多いのが現状。

例えば、あなたが文化系の部活動出身で体育系の部活動は知識がない状態だとします。そこで、急に「テニス部の顧問になりなさい。」と校長から命令されます。

やったことがない部活動の顧問になることは日常茶飯事。

とにかく学校は、誰かを顧問にしなくてはいけないので、文句がいえないような若手教員を大変な部活動へ送り込みます。

例え、第1顧問じゃなくても、時には1人で教えなくてはいけないときが出てきます。そんなときに、経験していない人は教えることができるでしょか。

難しいでしょうね。

このように、あなたが経験したことない部活動の顧問になることは普通にあることなので、理解して就職してくださいね。

断ることもできますが、まず断れる人はいません。

Twitterでの高校教員の労働環境の嘆き

私だけではなく、多くの人達が教師のブラックさに嘆いています。

これが今の現状です。しかも東京都は残業時間を月45時間まで認めています。

教員の労働環境がよくなることは、まだまだなさそうですね。

このブラックな労働環境を受け入れることができるなら、高校教員を目指しましょう!

高校教員の労働環境はブラック企業と同じ!その6つの理由を経験者が完全解説
結論

・お昼休憩はまともにとることができない

・定時に帰ることはまずできない

・休日出勤は当たり前。プライベートなし

・有休は取得困難。とれて数日

・残業代はみんな一律支給

・経験したことない部活動の顧問をやらされる

どうでしたか、想像以上にブラック企業度がやばいんですよ。

私も実際働いていたので、わかりますがこれが高校教員の通常運転です。

新人の頃は何も感じないで、当たり前のように働いていましたが、徐々に教員の労働環境の悪さを認識するようになりました。

周りの友達の話を聞くと、ほぼ定時で帰るのは当たり前で残業代は普通に1分単位で出る。お昼休憩もご飯食べて、そのあと寝ている、などなど教員の世界とはまるで違う話をしていました。

このように教員は、かなり特別な職業です。

公務員なのに、残業は過労死ラインを余裕で超え、休憩もまともにとれない。休日出勤をしても、時給は300円~400円程度。

これが現実です。あなたが今高校教員を目指しているのであれば、今回紹介した内容を理解したうえで、高校教員を目指してください。

労働環境は最悪ですがやりがいは間違いなく、どの職業よりもあります。

教員は労働環境に関しては、救いようがないぐらいブラック企業だということを理解しておいてください。

以上「高校教員の労働環境はブラック企業と同じ!その6つの理由を経験者が完全解説」でした。

 

KIN@転職アドバイザー
年収は80万円UPし、年間休日は教員時代と比べ100日以上増え家族毎日笑顔が絶えない毎日を過ごしています。 あなたも私と同じように、笑顔で毎日過ごせるように経験をすべて伝えます。 私と一緒に明るい未来へ一歩進みましょう。
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