教員

「経験談」高校教員は辞めるべき!やりがいがあるけどおすすめできない3つの理由

まず初めに言いますが、教員は素晴らしい職業で、やりがいのある仕事です。

私も4年間勤めていましたが、環境はブラック企業でしたが、1年1年楽しく働いていました。これを大前提に話させて頂きます。

今の高校教員は辞めるべき。全くおすすめできません。

なぜなら、労働環境が圧倒的に悪いからです。当たり前のように長時間労働が横行し、土日祝日も全く休めない。

しかも、めんどくさい仕事は若い人へ降りてくる。その時の言葉は「俺たちも若いときは苦労した」。

正直かなりめんどくさい上下関係もあります。もちろんいい先生も沢山いますが、それ以上に大変な先生が沢山います。

そんな教員を私は今の環境ではお勧めできないのが本心です。

それではなぜ、そこまでおすすめできないのか3つの理由にまとめましたのでご覧ください。

結論

・長時間労働&サービス残業

・ブラック部活

・転勤地獄

高校教員はやりがいがあるけどおすすめできない3つの理由

高校教員はやりがいがあるけど、おすすめできない理由①.長時間労働&サービス残業

働き方改革が叫ばれている中、教員という職業は全く変わることなく時が流れています。

3か月間連続で月に80時間以上の残業で過労死ライン。

はっきり言えば、強豪の部活動を顧問している場合、ほぼすべての教員が月80時間は軽く超えています。

ちなみに私は、平日は2時間、休日は8時間休みなしで残業していました。計算すると、20日×2時間=40時間 休日が8日×8時間=64時間。

少なく見積もっても100時間は超えます。

この残業時間をあなたは耐えることができますか?

大事な時間

・恋人との時間

・友人との時間

・家族との時間

・子供との時間

すべての時間を犠牲にして、仕事のために人生をささげなくてはいけません。

正直無理ですよね。

さらに、これだけ残業をしても給料の4%の調整額で残業代が終わってしまいます。

(2)教職調整額の支給

教員の勤務は、勤務時間の内外を問わず、包括的に評価することとして、現行の超過勤務手当および休日給の制度は適用しないものとし、これに替えて新たに俸給相当の性格を有する給与として教職調整額を支給することとする。

教職調整額の支給額は、昭和41年度に文部省が行なつた教員の勤務状況調査の結果その他を勘案して、俸給月額の4%とする。(文部科学省HPより引用)

簡単にいうと、どんだけ残業をしても基本給の4%しか出しませんよ!ということです。

普通の民間企業の場合、残業は時給の1.25倍支払われます。

例えば時給が1200円の社員が残業した場合、1時間につき、1500円支払わなければなりません。

これを残業代100時間で×と15万円ですよね。

しかし、教員の場合は時給1200円=月の20日で8時間勤務=基本給が19万2千円。

この基本給に4%かけると7680円になります。

普通なら15万円の残業代をださなくてはいけないのに、7680円しか支払われない。

これを見てあなたはどう思いますか?

私は正直ありえないと感じます。当時は気にしていませんでしたが・・・、

もちろん教育はお金ではありませんが、お金は大事です。働いた分をもらえないのは、ブラック企業と同じです。

これが1つめのおすすめできない、長時間労働&サービス残業地獄です。

高校教員はやりがいがあるけど、おすすめできない理由②.ブラック部活動

部活動の問題点は、業務ではないのに強制的にやらされることです。

部活動は業務ではないので、本当は拒否をする権利があります。しかし、今の日本では当たり前のように部活動をやらされます。

私自身は部活動をやりたくて教員をしていたこともあり、当時は当たり前にするものだと思っていましたが、今考えるとありえないです。

やりたい人はやればいいと思いますし、やりたくない人はやらないと選択できる環境があるべき姿だと思います。

ちなみに最近では、こんなすばらしい高校も出てきました。

目からうろこの部活動の姿だった。静岡市で2月にあった教育研究全国集会(教研集会)。「生徒の自主性」などがテーマになった分科会で、神奈川県立希望ケ丘高校(横浜市)の先生はこんな発表をした(中略)

各部の生徒たちは毎年、顧問になってもらいたい先生と直接交渉し、約束事や条件を決める。「家庭の事情で土日の練習は見られない」と先生が言えば「じゃあ練習は平日だけにしよう」と折り合ったりするのだという。

「顧問一人では荷が重い」という場合は、複数の先生と顧問契約を交わすことも可能で、8人の顧問がいる部活動もある。先生には「拒否権」もあり、契約は1年単位で更新。顧問が決まらなければ廃部という原則のため、生徒たちは必死に条件や活動内容を考え、交渉する。(西日本新聞より引用)

このような高校が全国に広がれば、教員も働きやすい環境が提供されます。

ただ、今の現状はほぼ部活動が断れない環境だということを理解してくださいね。

私の場合は当時、部活動をやるために教員を目指していたこともあり、その当時は拒否する考えもありませんでした。

今思えば、部活動はやりたい人がやる環境にするべきだと思いますね。

いろいろ言いましたが、部活動というのは、高校教員の世界では根深い問題ということは理解してくださいね。

部活動を拒否すれば、確実に悪く言われます。私が教員をしていた当時、部活動にあまりやる気のない先生は、かなり悪く言われていましたから。

今の高校教員事情としては、部活動を拒否することが出来ないだけではなく、休みもなく長時間労働は間違いなくやらないといけない環境なので、おすすめできません。

これが2つ目の理由です。

高校教員はやりがいがあるけど、おすすめできない理由③.北から南まで転勤は当たり前

これはあまり知られていませんが、教員は基本的に講師の時代は2年に1回、採用試験に受かった場合、初任高校は3年、2校目から7年程度で、転勤を繰り返します。

その転勤でやっかいなのが、私の県では最低でも3つのグループを経験しないといけません。

北から南まで、選ぶ権利はありません。これが、独身の場合はいいですが、問題が出てくるのが、マイホームを建てたときです。

家から近い場所へ勤めさせてくれればいいですが、そんなことは一切してくれません。

私の周りには、毎日100㌔程度の距離を車で通っている先生もいました。これは、拒否をすることができないので、かなりしんどいと思います。

しかもこれに、部活動などがついてくると、それは地獄ですね。

いつも通りの長時間労働+通勤時間が加わります。あなたはこれを受け入れることができますか。

よく長時間労働がピックアップされていますが、転勤地獄も頭に入れて就職をするようにしてくださいね。

 

高校教員はやりがいがあるけど、おすすめはできません。

結論

・長時間労働&サービス残業

・ブラック部活

・転勤地獄

私は教員をしていたので、すばらしい職業というのはわかります。

しかし圧倒的に働く環境が悪すぎる。これにつきます。

働く環境が良くなれば、本当に教員という職業は多くの子供たちからなりたいと思える職業になると感じます。

ただ今の段階だと、それは遠い夢ですね。

昔はそれでよかったかもしれないですが、時代は流れています。

仕事も大事ですが、プライベートも大事です。家族との時間、友人との時間、恋人との時間。

あなたはそれを犠牲にして、教員の仕事を全うすることができますか?

私はできませんでした。これを見てあなた自身が教員を目指すのか、民間企業を目指すのかわかりませんが、私はおすすめできません。

しっかりと考えて、高校教員を目指すようにしてくださいね。

 

 

 

KIN@転職アドバイザー
年収は80万円UPし、年間休日は教員時代と比べ100日以上増え家族毎日笑顔が絶えない毎日を過ごしています。 あなたも私と同じように、笑顔で毎日過ごせるように経験をすべて伝えます。 私と一緒に明るい未来へ一歩進みましょう。
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