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「1年で異動?」教員が転勤理由・平均転勤年数を教えて!元高校教員が解説

学校の教員になると転勤が気になるのではないでしょうか。

どんな理由があって転勤するんだろう?大体どれくらい在籍して転勤するんだろう?

実際自分が高校生の頃は、1年でいなくなる教員もいれば、お兄さんが入る時代から在籍する教員もいました。

なぜこのようなことになるのか疑問ですよね。

その疑問を高校教員4年間経験したKINが解決させて頂きます。

結論

マンネリ化を防ぐため

合わない教員を救い出すため

高校は部活動が転勤理由になる

平均勤続年数

新採用の教諭(3年~4年)

2校目以降(7年~8年)

常勤講師(1年~2年)

非常勤講師(1年~10年)

この記事を読めば、あなたの疑問が解決されます。

「1年で異動?」教員が転勤理由を教えて!元高校教員が解説

流動化することにより、マンネリを防ぎモチベーションUP

教員の定期的異動は、マンネリを防ぐため。

なぜなら、同じ学校に何十年もいたらモチベーションが保ちにくくなるからです

例えば、同じ学校へ何十年も在籍した場合、環境の変化はなくモチベーションを保つことは非常に難しい。

特に教員は毎年同じことを繰り返し、変化があるとしたら学年や生徒が変わるぐらい。

なかなか新しいことにチャレンジできる環境ではありません。

そんな中、同じ学校へ何十年もいたらモチベーションは上がりません。

なので、少しでもいろんな学校を経験することにより、心機一転仕事を頑張れる環境を提供しています。

民間も同じだと思いますが、同じ部署で同じ会社へ何十年もいればモチベーションは上がりにくくなります。

学校の雰囲気が合わなかった場合に救い出す唯一の方法

学校の雰囲気が合わなかった場合に転勤という手段を使えます。

例えば、民間企業では職場の雰囲気が合わなかったりした場合は、転職や部署異動が一般的です。

その転職や部署異動が、教員の世界では転勤です。

学校と言っても、1つ1つ地域性によって全く違う雰囲気があります。そんな中で、その学校自体に合わない教員の救いとして転勤があります。

私の同僚の話を少しさせて頂きます。

その同僚と勤めていた学校は、かなり荒れていた教育難関校。

授業中は「スマホ、私語、立ち歩きが当たりまえ。」生徒が、教員を教員と思っていない学校でした。そこへ勤めていた同僚は勉強を教えるのは得意でしたが、生徒指導は苦手。

そんな中、生徒指導のストレスが溜まり休職にまで追い込まれました。

普通の民間では部署異動や転職で環境を変えるところを、教員の世界では転勤でこのような先生を救い出します。

実際この先生も休職明けに、進学校に転勤になり今ではバリバリ活躍しています。

このように学校の雰囲気が合わない場合に、転勤という手段で教員を新しい環境へ送り込み復帰させる目的でも転勤をさせています。

これは稀なケースですが、実際にある事例です。

高校は部活動で年数や転勤先が変わる

高校教員の場合、部活動で在籍年数や移動先が変わる。

なぜなら、門種目を教えられる先生がいないと、その学校の部活動が成り立たないからです。

例えば、私の知り合いの先生で陸上を教えている先生がいます。そこは毎年全国大会へ出場するほどの強豪校。

その教員がいないと、生徒も集まらないのでいなくなると部活動自体の存続も危ぶまれる。

そういうこともあり、なんと20年も同じ学校へ勤めています。

このように高校の場合は部活動の絡みで、平均の転勤年数の7年を大きく上回り20年も在籍することもあります。

また、転勤先も部活動でかなり左右されます。

例えば、強豪A高校の野球部の監督が在籍7年目で、来年転勤が予想されていても、周りにある野球強豪高校の監督の空きがない場合は見送られるケースがあります。

部活動で転勤先が変わるのは、当たり前のように高校教員の世界では行っています。

まぁ一生懸命している生徒がいる状態で、素人が来られても生徒がかわいそうなので仕方がないと言えば仕方がありません。

【異動】教員の雇用体系でも転勤年数は変化する

新採用の教諭なら3年~4年

採用試験に受かった教員であれば、1校目は3年から4年で転勤します。

これは小学、中学、高校と変わりません。

この目的としては、学校によって特色が違うので教員生活の中で多くのことを学んでほしいという気持ちがあるのではないかと思います。

なので、新採用の教員は中学、高校で言えば1年、2年、3年と持ち上がり、転勤するのが一般的になります。

稀ですが、私の友人は新採用で6年務めたこともありますので、必ず3年~4年ではないです。

あなたも教員を目指しているなら、教員の転勤が多いことは理解しておいてくださいね。

教員の転勤は2校目以降7年~8年

新採用から1校目を経験して、2校目以降は7年ぐらいのスパンで転勤をして行きます。

なので、40年近くある教員人生の中で5回~6回程度転勤があると思っていてください。

案外教員の転勤は多く、結構なれるまで大変です。

民間企業でいう転職や部署異動にあたるので、精神的にもしんどいことがあります。

ただ、民間企業と違うのは、教員の世界は狭く知り合いの先生がどの学校にもいる場合があります。

そこまかなり安心です。

公務員は同じ場所で同じ仕事をするイメージがあるかもしれませんが、教員をはじめ公務員は結構流動的にいろんな場所へ行かされる仕事です。

常勤講師(試験に合格していない)1年~2年

常勤講師の場合は、長くて2年、短いと1年で転勤します。

なぜなら、常勤講師は契約社員と同じなので1年単位の契約で必要なくなったら切り捨てられるからです。

あなたの学生時代を思い出してください。

担任だった若い先生が1年や2年で転勤した経験がありませんか。その先生たちが常勤講師と言われる先生たちです。

採用試験には受かってないですが、教員免許を持っている先生。

実際私はこの立場で4年間教員をしました。

私自身多くの高校を経験し、たった4年間でしたが非常に密度の濃い4年間を過ごしました。

県の最北部から、次の年は県の最南端まで行けと言われれば行くしかない立場。

仕事があるだけマシと思いながら常勤講師はやらなくてはいけません。

常勤講師がなくなれば、時給単位で働く非常勤の道しかなくなります。

なかなか厳しい立場で働かなければなりません。

ただ、常勤講師で働いている時の待遇は、教諭と変わりないので普通の生活を送ることはできます。

ちなみに私が教員になった理由を下記に記事に書いていますので参考にしてください。

非常勤講師1年~10年

非常勤講師の場合1年から長い人で10年程度働かれる人がいます。

なぜなら、1つの学校ではなく、いろんな学校を行ききして授業を行うため転勤という概念がないからです。

非常勤は授業のみで1年契約している教員のことをいいます。

例えば、学校であまり見かけないけど授業の時だけにいる教員は覚えていないですか?

全体集会にも見かけない、担任もしていないその教員が非常勤講師です。

契約では1年ですが、大体2年~3年程度務めるのが一般的です。

中には、10年以上も非常勤講師として働く猛者もいます。

ただ非常勤講師はアルバイトと同じなので、かなり金銭的に厳しいのは理解しておいてください。

「1年で異動?」教員の転勤理由・転勤年数を理解できましたか。

結論

マンネリ化を防ぐため

合わない教員を救い出すため

高校は部活動が転勤理由になる

平均勤続年数

新採用の教諭(3年~4年)

教諭が2校目以降(7年~8年)

常勤講師(1年~2年)

非常勤講師(1年~10年)

教員が転勤する理由がわかりましたか?

マンネリや部活動の絡みなどの理由で転勤することや、年数でも転勤するサイクルが決まっています。

また、教員の中で採用試験に受かってない教員は1年契約で仕事をしています。

これが教員の転勤や勤続年数の全て。

もちろん中には稀なケースもありますが、基本的には上記で書いてあることで間違いありません。

教員を目指している人なら、この内容を頭に入れて教員を目指してくださいね。教員に転勤はつきものですよ。

もっと教員(高校教員)の事を知りたい場合は下記の記事を参考にどうぞ。

 

 

KIN@転職アドバイザー
年収は80万円UPし、年間休日は教員時代と比べ100日以上増え家族毎日笑顔が絶えない毎日を過ごしています。 あなたも私と同じように、笑顔で毎日過ごせるように経験をすべて伝えます。 私と一緒に明るい未来へ一歩進みましょう。
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