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「経験者が語る」高校教員になるメリットを4つ・デメリットを3つ完全解説

高校教員になりたいけど、正直あまりいい噂は聞かない。

でも、小さいころからの夢だから現実をしっかり把握して決めたい。

そんな悩みを抱えているあなたへ、元高校教員であるKINがせきららに真実を伝えます。

高校教員は素晴らしい職業ですが、デメリットも多くあります。

では、高校教員を4年間経験したからこそわかる、メリット・デメリットをあなただけに伝えさせて頂きます。

メリット

・給料は地方公務員の中でもトップクラス

・クビになることはまずない

・長期休暇は楽園

・合コンではモテる

デメリット

・採用試験が難しい

・1年目から即戦力

・労働環境が非常に悪い

この記事を読めば、高校教員のメリットもデメリットも理解することができます。

そして、理解したうえで高校教員に就職出来るためギャップがなくなり、退職する可能性を0に近づけることができます。

「経験者が語る」高校教員になるメリットを4つ

高校教員になるメリット①.地方公務員の中でも高給取り

高校教員は、地方公務員の中でトップクラスに給料が高い。

まずは小学校・中学校、高校で比べてみましょう。

平均給与額
小中学校 417,208円
高等学校 441,356円

平成30年地方公務員給与実態調査結果等の概要を参考)

月3万円程度も違います。圧倒的に高校教員の給料が高いのがわかると思います。

個人的な見解としては、高度な教育をするため給料が高いのではないかと考えます。

もしどの教員になろうか迷っているなら、給料だけで考えたら高校教員をおすすめします。

では次に、地方公務員全体で見た場合どうでしょう。

平均給与額
一般行政 401,242円
技能労務職 380,431円
小中学校 417,208円
高等学校 441,356円
警察職 456,343円

平成30年地方公務員給与実態調査結果等の概要を参考)

警察には負けますが、全体の中でも上位に入る給与額になります。

実際私も高校教員をしていた時は、20代中盤で年収450万円程度は頂いていました。

今思えばかなり頂いていたと感じています。やはり給料、福利厚生を考えたら高校教員は間違いないですね。

高校教員になるメリット②.公務員なので、クビになることはない。

高校教員は公務員のためクビになることは、まずありません。

なぜなら、民間企業のように倒産や解雇がないからです。

例えば、民間企業の場合利益を上げられず、会社を存続できなくなれば当然のように倒産します。

しかし、公務員の場合、給料は税金で支払われ、利益を上げるという概念はありません。

例えこのまま、少子化で生徒が少なくなったとしても、今教員をしている人たちは、確実に定年まで働くことができます。

これは最高のメリットではないでしょうか。

経団連会長から「終身雇用は難しい」と発言があり、日本の終身雇用が終わりを迎えました。

そんな中でも、高校教員として働くことが出来たら終身雇用崩壊なんて気にすることはありません。

安心して働くことが出来ます。

とは言え、「今後公務員もわからないじゃないか」と言われる方もいると思いますが、それは考えるだけ無駄ですよ。

ただ言えることが、公務員は終身雇用が約束されているので、まずありえません。もしかすると、給料が減るなどはあるかもしれませんが。

高校教員になるメリット③.生徒が登校しない期間は楽

学校には春休み、夏休み、冬休みがあり生徒が登校してきません。

この期間が気分的にもかなり楽になります。

なぜなら、生徒対応や授業がないからです。

生徒対応や授業がないだけで、気分的にかなり楽になります。

生徒が入ればいろんなトラブルがありますし、毎日授業の予習、復習をしなくてはいけません。

もちろん高校教員をしているので、子供のことは好きでしたが、やはり時にはゆっくりしたいときはあります。

それを実現できるのが、長期休暇の時になります。

基本部活動をするか、補修ぐらいしかないので、かなり時間に余裕があります。

また、教育難関校に配属された場合、部活動はない、補修はないので基本長期休暇は楽園です。(普段はかなり大変ですが)

授業の準備をひたすらしながら、教員でレクリエーションなどしたり、有給休暇を取得したりかなり自由に時間を使えます。

民間企業では、まずありえないような日々を過ごすことができます。

普段は、忙しい高校教員も長期休暇の時はゆっくり楽に過ごすことが出来ます。

高校教員になるメリット④.合コンではモテる

公務員という職業もモテますが、高校教員というとプラスでモテますね。

なぜなら、公務員+給料がいいからです。

実際教員をしているというだけで、「すごい!」と言われます。結構チヤホヤされるので、勘違いしちゃいそうになりますね。

やはりこのご時世、給料が高く、クビにならないのは特権ですね。

しかも地方公務員中で高給取りの警察や消防と比べ、命の心配もなく、夜勤もないのでいつも家に帰ってきてくれます。

総合的に考えても、モテる要素が多く入っている職業が、高校教員なんです。

 

「経験者が語る」高校教員になるデメリットを3つ

高校教員になるデメリット①.採用試験がかなり難しい

高校教員になるのはかなり難しいです。

なぜなら、採用試験を受ける人数が多く、毎年何十倍もの倍率になるからです。

実際私が受験していた保健体育では、30倍から40倍が当たり前。毎年この倍率で、かなり狭き門でした。

特に専門教科は倍率が高く、音楽や美術なども倍率が高く、時には採用がない年さえあります。

これだけの倍率を突破するには、並大抵の努力が必要になってきます。甘く見ているとかなり痛い目に合うので、受験する場合は最善の努力をして臨むようにしてください。

とは言え、「そんな難しいなら受けても無駄じゃないの・・・。」と思われる方もいると思います。

ただ知ってほしいのは、2割から3割程度はそこまで本気で勉強していない人達が混じっています。実際の倍率ほど、難しくはありません。

また、主要5教科は採用人数も多く、専門教科と比べると倍率は下がります。私の県では10倍はいかないぐらいですね。

まあ10倍行かないとしても、普通に採用試験は難しいですよ。

生半可の覚悟で採用試験を受けないように、覚悟を決めて勉強をしてください。

何年も、何年も私のように講師を続けるのは辛いですからね。

高校教員になるデメリット②.研修がなく、1年目から即戦力

教員1年目がもっとも辛く、しんどい時間です。

なぜなら、民間とは違い初日から即戦力として教壇に立たなくてはいけないからです。

民間の場合は、半年から1年程度先輩の背中を見て学ぶ時間がありますが、高校教員の場合は初日から1人前の教員と同じことを1人でしなくてはいけません。

クラス運営から、授業、そして部活動。

同僚はある程度新人とみてくれますが、生徒は違います。周りの先生と同じように見てきます。

授業でミスがあれば、文句を言われ、クラスのもめごとがあれば担任が解決しないといけない。

これらのことを1年目の教員が背負わなければならないんです。

実際私も1年目から、主担任を任されクラス運営、授業、部活動など周りの先生と同じように働きました。

その結果、最初の1か月は、食事ものどを通らず1カ月で5㌔体重が落ちました。正直あの時が一番辛い期間でしたね。

1年目から即戦力として、働く辛さを覚悟の上で高校教員の世界へ足を踏み入れてください。

1年目が何よりも苦しいときですからね。

高校教員になるデメリット③.労働環境が過酷

あまり希望に満ち溢れた人に言うのは辛いですが、労働環境はかなり悪いです。

なぜなら、高校教員の仕事は残業は当たり前、休憩時間はまともにとれない、休日は部活動だからです。

やりがいはかなりありますが、労働環境だけはおすすめできません。

労働環境については下記の記事に書いていますので、ぜひ読んでください。

教員は素晴らしい職業です。ただ、メリット・デメリットを理解して就職しよう!

メリット

・給料は地方公務員の中でもトップクラス

・クビになることはまずない

・長期休暇は楽園

・合コンではモテる

デメリット

・採用試験が難しい

・1年目から即戦力

・労働環境が非常に悪い

高校教員のメリット・デメリットを理解することができましたか。

高校教員という職業はやりがいもあり、素晴らしい職業です。これは4年間高校教員をやって感じた素直な気持ち。

給料も高いし、仕事は楽しいし、私にとっては天職のような職業でした。

ただ1つの問題を除いてわ。

やはり高校教員の労働環境だけはついていけませんでした。プライベートを全て捧げて高校教員をやるならいいと思います。

でも私はできませんでした。なぜなら、家族との時間を取りたかったからです。

平日は普通に仕事があり、休みは部活で1日以内。家に帰れば、夜の20時を過ぎる。

ほぼ家にいない状態が毎日続きます。

この生活を結婚して家族が出来てもすることはできませんでした。詳しくは下記の記事を参考にしてください。

非常に人気のある職業ですが、しっかりとメリット・デメリットを理解して就職するようにしてくださいね。

以上「「経験者が語る」高校教員になるメリットを4つ・デメリットを3つ完全解説」でした。

KIN@転職アドバイザー
年収は80万円UPし、年間休日は教員時代と比べ100日以上増え家族毎日笑顔が絶えない毎日を過ごしています。 あなたも私と同じように、笑顔で毎日過ごせるように経験をすべて伝えます。 私と一緒に明るい未来へ一歩進みましょう。
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